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谷中で読書会(旧・神保町で読書会)

studykiho.exblog.jp

緊急

本日1/30の勉強会は講師病欠の為延期します。次回日程決まりしだい追ってお知らせします。
# by study-kiho | 2010-01-30 18:30 | 緊急連絡

2010年1月は

次回は1月30日(土)七時半〜。
テキストは「非モテ―男性受難の時」三浦展(文春新書)。
前回参加者が全員独身者なため、「モテたいよね」話から少子化、非モテ、恋愛資本主義、秋葉原事件、セキュリティの問題など話題は多岐に渡りそうになりました。そこで、急遽テキストを上記のものに決めました。
モテ(勝ち組)・非モテ(負け組)という認識自体がはらんでいる、現代日本の社会的問題にも話は進みそうです。

前回のメモ

新海誠「ほしのこえ」 大友克洋「AKIRA」、押井守「攻殻機動隊」はガチ(アートとしてグローバリゼーションに対応できる)。庵野秀明「エヴァンゲリオン」 アニメ手法的には新しくない/パロディーに満ち満ちている/主人公がヘタレ→セカイ系(すぐ世界観がどうのこうの言う、個人—宇宙の途中にあることすっとばしたセカイ)
マイノリティーの自覚があるかどうか
ダムタイプ「SN」
85年=ウルグアイランド(以降貿易自由化→バブル)
95年=オウム真理教事件(スピリチュアルなものとセラピーがマインドコントロールに使われ、カルト化)/エヴァ

以前は「がんばるべきだ」「がんばれ」社会(弱者には上からの社会福祉が存在)(男性中心、植民地の正しさ)
現在は「がんばらなくてもいいよ」社会(セキュリティーの問題)
感情を大事にせざるを得ない。「いやし」(心の苦痛のケア)が大事になる。「痛み」という言葉自体が体の痛みではなく心の痛みを指すようになってくる。
しかし、前の世代(「がんばれ」社会世代)からは「甘え」にしか見えない。
拒食過食(「やせていなくてはならない」という刷り込み)→テレビの画質向上により体の細さよりも肌質に注目

キーワード「居場所」“わたしの居場所はどこ?”
移動ができない引きこもりの人にとって大事な問題。「何になりたいか」という夢よりも「何になりたくないか」(ホームレス他)という恐怖の方が『リアル』。予めその不安をカットしたい。セキュリティーの強化。
80年代以降にあったモラトリアム世代の「子供のままでいい」という風潮もいまでは「子供でさえいられなくなる」。今の大人は子供か大人かわからない。

二極化 右(小林よしのり「戦争論」SAPIOに連載)か、ちがうか。
二極化にさらに対抗しても売れないから対抗できない。大学人の限界。大学院のハードルが絶対評価だったのにハードルがすごく低くなってきている。

演劇/「こぎうた」(北村憩)・維新派・利賀村(鈴木忠志) チェルフィッシュは速い。会話の論議が飛躍している

2003年「当事者主権」中西正司・上野千鶴子(岩波新書) 上にいる立場の人が読むべき。
「弱者」と言ってしまうのは上から目線だからどうか。
がんばる→できないと主体を否定(できない)か甘えと見る(しない)か
大きい目で見たら「グローバリゼーション」
小さい目で見たら「できる/できない」 小さい目で見てやってみよう
DIY ストリートの思想 しかしやっている事の内容がどっちに転がるかで危険な存在にもなる。
G8デモ デモを見ている人も必要 矢部史郎(アナーキズム関係)長谷川ぺぺ(だめ連の人) 「殺す・な」
非モテ系のあつまり 根来さん(ブログおもしろい) 誰かの「レベルの低い女しか相手にせざるを得ない」発言にブチ切れ
音楽 70年代で出尽くしたがラップ・レゲエはなかった。
95年「ILL」という言葉がはやり、キーワードに。(それとは別に「ビョーキ」小林よしのり「東大一直線」)
当事者性「その人が言うから説得力がある」他の立場の人が言っても説得力がない。
才能がないと傑作はできない。意思ではできない。
これなら自分でも出来るとひとに思わせたら、参照され、影響が出てくる。
「ニッポンの思想」佐々木敦 の問題点。出てくるテキストの中身について言及が無い。自分は何の人か自分の事を書いていない。誰によって何のために書かれたのか。当事者性が足りない。
80年代以前のSF文化が今では足りない。SFは論理が必要。セカイ系な人にとっては論理よりも気分・感情が大事。SF・コミケは下の層がいない。
他者に対しての「想像力」は欠けているが、自分に対しての想像力「妄想力」はたくましい。妄想の基本は欲望(萌え〜も)
非モテ系 結婚しないできない 性的なものも権力が働く 女性の場合はフェミニズムがあるからいいけど、男性の場合は明らかにされず、タブーとされている。独身男性のうち女とつきあわずオナニーで済ませている比率の統計が取れない。
エリザベス宮地のブログ「わたしのあそこはベートーベン」おもしろいらしい

セキュリティーが高くなると経験が少なくなるので敏感になる。
当事者性に合わせる オルタナティブライブ 合意形成(日本人は異文化を持った他者を知らないからなあなあでやってしまう。外国人は気分では流されない)がむずかしかった

大野左記子 非モテの本 はてなブログ 秋葉原事件の前に出ていた

秋葉原事件 犯人の立場に自分もなりうる 他人事ではない 非モテ・派遣切り 恋愛資本主義(女性もお金を持って自立してきたから成立。昔は逆だった)

自分を「非モテ」と規定していく コミニュケーション能力(お笑い芸人にはある。なくてもいいオタク男子にとっては大きな問題になってくる)
腐女子 オタク女子は「男はいらない」となる
二次元でいい、オナニーで済ます
外見/経歴/金力/コミニュケーション能力で差別されている
パブリックな意見「少子化はいけない」と、実際が違って来ている
「母親が責任を感じなくてはいけない」というのを改善『託児ポスト』
モテ=勝ち組(結婚できただけでも)
非モテに対してのサービスが充実している
好きになる気持ちをあきらめている 恋愛をあきらめる→ハードルが高い=セキュリティーが高い ロマンよりもサバイバル
所有のあり方に変化が起きている もうすでに既得して共有してしまっている
多少の事故はしょうがない→100%セキュリティーを目指す
セキュリティーが高くなると外部は「見えないもの」になってくる
柄谷行人—外部の問題 もの自体は自分の感覚器にひっかかってきたものでしか認識できない(カント) 誰にも感じる事のできないものの存在する。
認識できないものは存在しない(ヒューム) やってみないとわからない(ヘーゲル「弁証法」他者と対話で判明してくる)見る前に飛べ(マルクス)
できる/できない意識から したい→する意識へ 動きながら考える
ロマン(幻想)が必要不可欠 近代思想はロマン思想/成長思想
マイノリティー側の方が、自己意識がはっきりしている
動いていてちょうどいいのが生命体(人間も)
「安心」も幻想のひとつ
# by study-kiho | 2009-12-19 20:49 | 前回メモ

次回は12月12日(土)

次回は12月12日(土)七時半〜。テキストは前回と同じく「ストリートの思想」毛利嘉孝(NHKブックス)。そして、テキストにリンクしそうなお手持ちの文庫か新書(どうしてもない場合は単行本)を各自一冊持ってくること(もちろんマンガでもOK)。
前回はテキストを読むためのポイント、前提を木方さんにレクチャーしていただきました。
次回はテキストを読んでの感想・意見交換などを含めて、私だけが感じたのではないと思われる、このテキストの持つ「身近さ」「他人事ではない感じ」のわけに迫りたいものです。そして、次に何を読むかを決めます。

前回のメモ・関連書

今はどういう時代か?

赤木智弘 雨宮処凛

思想地図 社会学者を中心としたグループ
「青春リアル」塾長他
正規/非正規の労働問題の論談
湯浅誠

東浩紀 90年代に突出
90年代半ばに批評理論(フェミニズム・ポストコロニアリズム)
政策としては「男女雇用均等法」
2000年代以降には衰退 不況

社会との関係 結局はアート周辺から離れられない(アートが必要)
現実→ 名古屋市美術館 島袋道浩 ジョン・ケージ4分33秒日本版

美学的な思想がどうつながっていくか

ポール・ギルロイ カルチュラルスタディーズ 福住廉(福住治夫が父) 遠藤水城

90年代後半の熱さはどこに?
80年代一括りだけではなく、80年代半ばに変化があった。
ウルグアイ WTO
その前までは/55年体制の印象強い(自民×社会)時代が変わりそうにない気がしていた。

〈近代〉の説明=この説明は別の項目で説明したい(実際に参加しないとなかなか伝えきれない)。科学が真実、資本主義、お金の物言う時代、物理学の発見、聖(宗教)と俗(商売)、労働者と資本家、都会と田舎、フォーディズム(ベルトコンベヤ/大量生産)とポストフォーディズム(中産階級の増加に伴い広告で購買欲望を刺激)

基本的人権 自由・平等・博愛(フランス革命)
美学思想 新しい意味での芸術 抽象・注目・拡大(純粋化/近代のアートの基本) フォルマリズム(狭い意味でのモダニズム)→ 突出してくるのは内容のないもの 近代→現代の特徴としては視覚(美術)と聴覚(音楽)の肥大化。匂いと触覚がない。

思想—言葉(文学) 美術・音楽・文学が三大芸術
前近代の文化(たとえばオペラ)色んな要素有り→理性的な根拠のあるものへ 芸術には国境がない 普遍性のあるもの サイエンスのあるもの 還元主義
音楽はピッチとリズム、美術は点と線、詩は音韻とリズム、演劇はベケット、舞踊はイサドラ・ダンカン 純粋化 20世紀半ばまで 革命を起こしていくべきだ(フォルマリズム)
新しい物がなくなってきたら外部に探す(ミニマル音楽・レゲエ) 外から持って来て編集する

存在には歴史がある 「メタ」の部分を立ち上げる→近代思想は崩れていない
真・善・美は近代に立ち上がったそれ以前は真・善のみ
調和→理性ではできない 天才の存在→説明できない/意識では作れない
ガチ(本格、国を超えて通じる)/チャラい 若い人にガチへの尊敬が始まっている。

政治→無意識の内に自分にドライブされているもの(国籍/年齢/性別/既婚未婚など)

おもしろさ(快楽)→真・善・美の美

「ニッポンの思想」佐々木敦と「ストリートの思想」毛利嘉孝は対照的

ネタかベタか

● 『嗤う日本の「ナショナリズム」』北田暁大 /NHKブックス
● 『中断された正義 「ポスト社会主義的」条件をめぐる批判的考察』ナンシー・フレイザー/仲正昌樹訳
● 『当事者主権』上野千鶴子他 岩波新書(赤)
● 『モダンのクールダウン』稲葉振一郎 NTT出版
● 『死に至る病』キルケゴール マンガ版と原作読み比べ
● 『移動の時代』カレン・カプラン 
       動きが生命をつくる
# by study-kiho | 2009-11-23 09:34 | 前回メモ

参加方法について

参加希望者は前もってnanioomou アット ドコモ までメール下さい。
参加するにあたって特に資格はありません。日程調整の連絡のためです。
# by study-kiho | 2009-11-11 13:39 | 参加希望の方はコチラ

次回予告・前回のミーティングで挙げられた本

次回は11月21日(土)七時半開始です。テキストは「ストリートの思想」毛利嘉孝(NHKブックス)。
場所は駿河台交差点近くの古瀬戸珈琲店(一階がキッチンカロリーのビル二階)。電話0332330673。
以下、10月のミーティングで出た本です。出版社を控え忘れたものもありますが…。
●「廃墟大全」谷川渥編 中公文庫
●「当事者主権」中西正司・上野千鶴子 岩波新書
●「わたしは花火師です」ミシェル・フーコー ちくま文庫
●「公共性」齋藤純一 岩波書店
●「春画のからくり」田中優子
●「ニッポンの思想」佐々木敦 講談社現代新書(読みやすい、とのこと)
●「ドイツ文学案内」手塚富雄 岩波文庫(同シリーズの外国文学案内の中でも一番まとまりが良い)
●「帝国主義論」レーニン
●「啓蒙について」カント
●「光のあるうちに光の中を歩め」トルストイ
●村上春樹でおすすめは「納屋を焼く」と「1973年のピンボール」。中編、短編がうまい。
●「悪女入門」鹿島茂
# by study-kiho | 2009-11-08 02:30 | 前回メモ